あのときは ごめん 笑顔のかわいい女の子 近所の小学校1年生に なりたて。 ♡ちゃん。 おっきなお口をあけて笑い おっきなお口をあけて泣き パワフル全開 チャーミングな彼女 そんな彼女を 私は大泣きさせてしまったことがある かなを見送ってから しばらくの間 心が まるで 細い細い糸のようになってしまった その糸が いつも いつも ふるえてたな。 ある日 夫が ”ひとり”になってしまった だいを 散歩に連れて行こうとして 玄関を出たとたん 私は ”まって”と思った ”まって”と感じたのだ なにか とても だいまでもが どこかに 行ってしまいそうで ものすごく ”恐怖”を感じた ”まって””まって” おおごえで 叫びながら 泣きながら はだしで外に飛び出して 夫も だいもおどろいてたな そこに ちょうど通りかかった そのおひさまのような 女の子 ♡ちゃん。 私の様子に びっくりして たぶん あまりに びっくりして ハナジを出してしまった。 ハナジを流しながら 私の名前を呼びながら ○○さんが泣いているー ○○さんが泣いているー ...と... 彼女のほうが いっぱい泣いちゃったよ。 私の笑った顔しかしらない 彼女。 あわてて テッシュで ハナジ をふきながら ごめん ごめん もー泣かないから... ♡ちゃんも泣かないでー そんなことを言いながら 頭をなでながら あぁ... いい大人が... すまぬ... お日さま ♡ちゃん あのときは本当に ごめん