完成されない 愛だからこそ 人の こころに しみ入って 繋ごうとする その手と この手 真っ赤な 涙で 引き裂かれ どうしようもない ことだからこそ 人の こころに 永遠に 残る 完成されない 悲しい 愛は この次の世も また その次も きっと その手を 伸ばしながら ぐるぐる ぐるぐる 回り 続ける 少年 少女の あどけない 透き通るような その声と 真直ぐ 見つめる 瞳が あれば それだけで いいんだよ
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インスタントな 謝罪を 武器に 大手を振って 被害者 演じ そんな 茶番の ”ごめんなさい"で さらに 相手を 傷つける 自分を 弱者に 仕立て上げ 相手の 動きを 無理矢理止める 相手の 伝える 思いを 弾き 身動き させなく するなどと 噓っぱちの 正当防衛 最も 卑劣な 行為です
out
他人の 人生 粗末に 扱う 決して やっては いけない ことだ どんなに 力が あろうとも 他人を 軽く 扱うことは 盗みを はたらく 者たちよりも 罪は 重いと 思います
Étoile
どうして 私は 生まれてきたのか 人間として ここに 生まれ 人間として 時間を 過す いいだけ そこに 失望しながら それでも 希望は 捨てられず 九十九の 悲しみと 壱の なかの 喜びと そんな 天秤 必死に抱いて 諦めるのは したくない 私は 人が 好きだから 泣けてくるほど 大好きだから
release
「滝に 打たれたい」 ある日 私は 強く想った 同日 ある方に 言われた 言葉 「滝を見て 来なさいな」 なんと 不思議な 偶然だろう これだもの まったくねえ 水に 流すと言う作業 これしか 手立ては 無いのだな 逆を言えば 確実に 方法は 在ると 言うことだ それを 素直に 受け入れるのか 意地に なって 持ち続けるか 嫌だ 嫌だと 言いながら 嫌だに しがみついている なんと 愚かな 光景だろう 水に 流せば 詰まりは 取れる あっという間の 解答だった 「水に 流す」 ただ それだけの こと 握った 嫌だを 手離せば いい それだけの ことなのだ
カムイ
自分の 立ち位置 ぶれたとき 一先ず 大地に 足元 置こう 心と 身体が ぐらついて 伝える 言葉を 見失う そんな 時こそ 力を もらおう 自然の 恵みに 力を もらおう 麻の 体感 覚えながら 麻の 形の 意味を 知る そこには 深い 仕組みが あって 知恵が 底から 湧き上がる 涙も 枯れた 心が あれば 蓬を 食して 潤してみる 途切れる ことない 英知は いつも 大地と 共に ここに 在る マリモのような やさしい 緑 あなたに 再生 もたらす だろう
うみ
私の 望みが 知りたいですか 例えば 私が 海ならば 浜辺に 立って 見つめてないで 舟を出して 漕ぎ出して 見ているだけじゃ わからない 静かな 凪も 荒ぶる 波も 感じなければ わからない たとえ 恐れが あったとしても 人を 知ると いうことは 全てを 知ると いうことは そんな 覚悟が いるんです 浜辺に 文字を 書くだけじゃ なにも 伝わる ことはない あなたの 願いは 何ですか 真から それを 想うなら 櫂を 手にして 漕ぎ出して 真っすぐ 私に 届けてください