まるで
竜巻のような雲
夕日が沈みかけても
さらに明るく
美しい水色の空に
真っ白な真綿のような
帯状の何本かの雲に
かこまれて
少し渦巻いて
上に昇っていく
少しだけ
薄っすらと
オレンジ色が差していく
”アート”だな。
その竜巻の雲
どんどん形を変えて
それは
人の顔のようにも見え
その口が
何かを言っているようだ
まるで
私の問いかけに
答えてくれているみたいだった
竜巻の雲か。
今の私の
心かな。

そして
問いかけへの
答えは
たぶん
”自分のことは
 自分で決めろ”
......
甘えを許さない
手厳しさが
好きなんだよな。
たまには
甘えたいけど...。

土地神様

土地神様
神社でお参り
打つ手の音が
心地良いな
願いごとは 浮かんでこない
ただ ここに 居たい
それだけ。

”清め”
ふと、心の中に響いた
思わず
”祓え給い、清め給え、
神ながら守り給い、幸わえ給え”
ゆっくりと 唱える。

風が吹いた
強くはないが。
甘い香り
少し香ばしくて やわらかくて
前にも 感じたことのある 香り
”栗の木だな”
夫が言った。

そうなんだ
栗の木なんだ
いつも見ているのに
はじめて出会った気がする
なのに
 何だか
  無性に
   懐かしい