たとえ カタチで みえなくても ちゃんと ここに 在るもの それは 在るんだ こころが 感じるままに 何もしなくたって しみ入ってくるもの 愛って ことば あまりに 大きすぎて よくわからなかったけど ほんとは 知っていたんだ うまく 表現できなくたって ただ 感じる それだけで よかったんだ 手には 触れられない ものだとしても 生き生きと ここに 存在している 今 この時だって 遠い遠い 未来にだって まるで 歌う ために 生まれてきてくれた カレン・カーペンターの その 歌声の ように
pleine lune
争いごとに 巻き込まれ 酷く 傷つき 傷んだ羽を 守るために 鳥かごに 自ら 入った トリが いる 癒して 癒して 治した羽は 怖くて 広げられなくて いつでも 出られる 籠の中 そこで 息を ひそめてる ふと 目に写る 満ちた月 光を 浴びた 黒い羽 意識を 越えた 美しさ それを 眼にした 瞬間に 自分の お役目 思い出す カラスは 口元 弧を描き 錠を 外して 戸を 開ける 自ら 掛けた 罠を 知り それを 見事に 手離した 七色 漆黒 羽ばたいて 勇気を ぐうっと 吸い込んで 高く 遠く 飛び立った 光に 後押し されながら 月に 感謝を 捧げながら
va te faire voir
ナサケ だけでは 事が 進まず 合理が 過ぎれば 心が かれる 着地点を 探し ながら こころの 納まり みつけていくよ 春が 待ち 遠しいのなら ころもの 替えを 準備して その日を 迎える 喜びを 静かに まって みようと 思う 今に あかりを 灯していれば きっと 未来は 見えてくるから カラで 広げた 両の手は 次の バトンを 受け取る だろう
lettre
久しぶりに 聴いてみる 好きで たまらない ミスチルの歌 あの子が いなくなってから 音を止めていたんだよ 来る日も来る日も 部屋に流れて あの子と 一緒に 聴いてた歌だ 耳に ふれると 泣けてくるから 音から 離れて いたんだよ だけど 止めるの 止めたんだ どっちにしたって 泣いてる 心 もう会えないって 知れば知るほど この手は あの子を 求め続ける 気付くと 五感で 探して いるわ さようならが まだ 言えなくて 毎日 あの子に 手紙を 送る 音に 手紙を 乗っけて みたら そおっと 運んで くれる気がした あの子に 届けて くれる気がした 初めの 言葉は 「ありがとう」 これを 乗せて 下さいな
カミナリ
かみなりの音って 嫌いじゃないの ふとんに潜って ドキドキしたり 姿勢を正して 目をつぶる 音が 窓から 飛び込んできて 身体の中で 鳴り響く その振動に 揺り動かされ 細胞までもが 震わせられて そんな音って 嫌いじゃないの 生まれ 変われる 気がするよ かみなりの音って 怖くはないの
ハミングバード
ハチドリ その 一滴 無意味な 連鎖を 止められず 悲しい 時間と 費やす 力 拍手を 送りたくなるほどの 無心の 一生懸命が 注ぐ 場所を 誤ることで カラカラ カラカラ 空回る 視野を 広げて 視点を かえて 出口を みつけて ほしいんだ 同じ 力を 使うのならば 向う 先を 見極めて そこから 行動して ほしいんだ 自分の ためと まわりの ために 滴に 命を 与えて ほしい
la poupée
かわいそうな 人形は 何も 知らずに そこに立つ かわいそうな 人形は 夢のなかで 踊ってる かわいそうな 人形は 笑みの 意味が わからずに かわいそうな 人形は 悲しみ すらも 受け取れず かわいそうな 人形は ただ ただ そこに 立ちつくす 狭間の なかで ゆらゆらと 進むも さがるも 出来ないの かわいそうな 人形が かわいそうで ならないの