通りを 車で 走っていると まるで 何かの 祭りのように 白い 綿毛が 飛んでいる 方向性は バラバラだけど あふれる ほどの 数を なして 空に 踊りを 振り撒いている 人の 希望の種なのか それとも 嘆きを 放ったものか あるいは 疑問の 問いかけか みんなの 思いの 様々が 風に あおられ 舞っている 自然のなかの お祭りに 自分も そこに 収まりたいと 特に 意味は ないけれど そんな 風に 心が 言った 自分の 綿毛は どれなのか 思わず 探して しまったよ 苦しんできた 人たちが 羽を 広げた 証なのか 自由に 羽ばたく 前触れなのか 空に 振動 伝わって 祈りが 天に 届いてほしい
サイレント
一時停止が 起きたとき そこの 意味を 考えてみる 当然 側に 居るはずなのに 離れる 理由が わからない 統合している はずの両者が みえない 力に はじかれて そこで 納得する ことば そこで 背中を 押す 風は 互いに 不可欠 「成長」だろう 各々自身の 「自立」だろうと 統合意識に ぶれが 無いなら カギは 「それ」で 違いない その先にある 「自立」と「自信」 これを 自分に 達成させる ここで 起きてくることが 「はじく」力の 逆転だ 割れた ピースが ひとつに なって 本物統合 完成するよ 純度の高い 統合だ
分離
混ぜても 混ぜても 混ざり合わない そんなものや そんなこと それに伴う 関係性 元々 違う 性質や 根本からの 真逆の歩み 同じ ゴールを 目指していても それに 向き合う 方法が 全く 逆で ある場合 そこに 向う 道筋が 互いに 違うものならば 手に手を 取っていたとしても やさしい ベールの 水面下では ただの 足の 引っ張り合いだ 水と油の 価値観は 両者の 根っこを 苦しめる そこを 納得 出来たなら 自ずと 答えは 見えてくる 事実を 事実と 認められたら 罪の 意識は 外れていくよ 深い ご縁が あるならば 切磋琢磨で ゴールして そこで 祝福 あるかもしれない 大きく ものこと 見てみると そんな 奇跡も あるかもしれない 考え 思い 行動が 一直線になる為に
金色
随分前の ことだけど 愛しい 姿が 視界に入った 涼しくなびく 金の毛並と 前へ前へと 進む足取り 咄嗟に 私は 走り出し 「待って下さい」と 声かけた リードを 手にする 優しい人は そっと 止まって 待っててくれた なでることを 許してくれて 私と 一緒に 泣いてもくれた 懐かしくって ありがたくって 何度も 何度も 感謝した かなの 空気に ふれられた あの子の においを 吸い込んだ 色や 香りや 澄んだ 気は ほんとに 人を いやしてくれる やさしい 思い出 ありがとう
循環
新しいものの 誕生を 新たなことへの スタートを 迎えるときは いつだって 終わりと 向き合う こととなる みんな そこを こわがって 手を 離すことを いやがるけれど それは こわくは ないのだと あるとき 気付ける ことがある 卒業するから 入学出来る 卒業証書に 感謝を そえて 次の ステージへ 一歩 踏み出す 当たり前の 巡りの中に すっと 入れば 良いだけのこと 最初は ちょっと こわいけど 恐怖心を 手離して 執着心に さよならを 「自然」ということ 受け入れて はじめて 心は 解放される
Zincite
こころを 表に 出したくて 湧き出してくる 感情を 表に 現わしたくなって 素直に 周りを 見てみると 道具や 材料 ちゃんとある 豊かな ものこと あふれてる 自分の 軸に 戻れると 視界は ぐっと 広がるもんだ 自分勝手は 良くないけれど 自分中心 あっぱれだ 他人軸だと 焦点合わない 観たい ものは 自分の眼で見る 他人の 視点に 重ねずに 他人の 期待を 背負いこみ過ぎず 自分の 期待に 応えて あげて きっと 心は 喜んで あなたの 自立を サポートするよ 自己表現を 楽しもう 生命力の 復活だ
渡良瀬橋
橋を 渡ろうと 思ったけれど 足が すくんで 進めない どんなに 小さな 事柄だって 未知の 世界は こわいもの おじけづいて 二の足を踏む 「進めないこと」 その為の 伏線 周りに 張り巡らして 安心 安全 これでいいよと 自分で 自分を 納得させる 誰かが 小石を 放り投げて 流れる 川に 音を 立てた 音が 耳に 届いた者は そこに 何かの 意味を知る ふるえる 足を 橋に のせて 小さな 一歩を 進み出す 信じて もらえた 喜びに 橋も 自身を 強くして 向う岸に 着くまでを しっかり 支えて くれるだろう