不思議な少年 Ⅰ

あれ. いつだったっけ

よく 想い 出せないな

たぶん...

15.6年くらい 前... だろう...

冬...だ

雪が たくさん あったころ

だいとかなと さんぽの途中

夕方だけど もう景色は まっくらよ 冬...だもの

近くの 公園を 通り過ぎて

雪...が しっかり 積もった 公園

その まんなか あたりに 人影が...

“あれ?”...と よく 見ると

男の子...だ 中学生くらいかな

考えもなく 声をかけた

「塾に 行くの?」

答えは すぐに 返ってきた

「はい」...

「気を付けて 行くんだよ」...と あたし

ふたたび 「はい」...と少年は答えた

ぐるっと いつもの コースを

歩いて 歩い...て 家に 戻った

あの子たち おうちの中に入れて

さ・て・と. 雪かきだわ...と

ふ...と また 人影...が

あらら... さっきの 少年が

 こっちに 向って 歩いて 来たわ

どしたの?

 こっち方面 “塾”は ないんですが...


                   つづく 

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