あこがれ

あこがれの人
”おばあちゃん”
母方の祖母
綺麗な人だった

特別
美人...という訳では
ないけれど
心底
綺麗な
人だった

朝は早くから
畑仕事
軽く食事をとり
また畑へと...

とにかく
よく働く人だった

肉は食べない
口数は少ない
食事も少な目
寝る前に
ほんの少しの日本酒

なんでも
少な目なのに
逆に
バイタリティの
ある人だった

たまに
仕事を早めに
切り上げ

お風呂に入る

ビシッと
着物に着替えると

私と妹を連れて
写真館に向かう

ああ
なつかしい

祖母と出かける時
本当に
嬉しかった

ぎゅっと
手を繋いで渡る
横断歩道

覚えてる
はっきりと

どんなに
嬉しかったか

”ねえ
 みんなみて
 あたしの
 おばあちゃんなの
 いまね
 てをつないでいるの”

ほんと
嬉しかった

追記

私が眠る時
よく
添い寝を
してくれて

”スサノヲの命”
...の話
聞かせてくれた

背中
...を
さすりながら

日本の神話
語ってくれた

...ね

おばあちゃん

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