縄文の森

もし
一度だけ
タイムスリップを許されるなら
私は
縄文のときに行ってみる
その空気
吹く風を受けて
その音をきく
流れる水をあび
口にふくんでみたい
両手でその冷たさを感じ
太陽をあび
キラキラと光っているであろう
その水に
自分を映し出してみたい

木々はどんなかな。
花々は 虫や 蝶々は。 トンボも居るかな。
自然界に有る
それらすべてに
会いに行きたい。

人々は
どんなかな。
どんなことばで
交流しているのかな。
どんな服を
着ているのかな。
きっと
おしゃれな人たち
沢山居ると思う
だって
最高に美しい
アートのような
風景の中で
日々を送っているんだもの。
長くは着れなくても
その時々に応じて
機能性もしっかりしていて
それでいて
自然の中にある
色味を使い
遊びごころも 満載だったり
どんな風な
美しさなのだろう
考えただけで
体温が上がりそうだ。

お化粧はどんなかな。
髪はどんな風に
結んでいるのかな
現代人を
はるかに超える
美しい人たち かしこい人たち
いっぱい居たりして...
だとしたら
そっと 秘密にしておかなきゃね。
タイムスリップ
終わって
帰ってきたら
記憶は消してもらおう
心の中にだけ
”なんとなく”って感じで
残っていれば
多分
充分です。

あの子たちが
いってしまって
私の中から
いくつかの色が
消えた。
そして
その後すぐに
魔法のように
現われた
ハル。

この子は
濃くて
とても強い色を
持っていた。
まるで
私の中の
色が
減らないように
なっているみたいだ。

梅林公園

そういえば
梅林公園に
あの子達を連れて
行ったことがあった。

お天気の良い
暖かな日だった。
とても広い公園で
だい も かなも
たくさん 歩いたね。
すれ違う方達に
声をかけてもらったり
なでてもらったり
うれしかったね。

ワンちゃんも結構
たくさん来てたよね
それがまた
おしゃれな
かっこいい
ワンちゃんが多くて
びっくりだった。

かなは
いつものように
”フーン” て
感じで スイスイ歩いている。

だいは
「おかーさん
 ぼく ここに来て
 よかったのですか」
などと
思っていそうな
遠慮がちな
様子だったな。

だいくん。
おかーさんの中では 君は
今までも
これからも
ずっと
誰よりも
最高に
かっこいい
男だよ。