私たちは 自然の一部 私たちは 地球の一部 本来ならば お互いに 支え合っての 完成なのに 私たち 人間は いつの間にか それを忘れて 多くの人は 逆へと進む 欲と楽とを 追い求め過ぎ 肝心要を 見失う そろそろ ちゃんと 目を覚まし 元の 大元 思い出そうか 手遅れに ならないうちに 壊れた戦車の 暴走を 何としてでも 止めなければ 自然が 許して くれてるうちに
解く
今起きている 様々なこと 一つ一つに 対応しながら あちらと こちらを 行ったり 来たり 一見 それらは まったく違う 事柄だけど 少し遠くから ながめてみると 根本は ひとつに つながって いたりして まるで すべての 辻褄が 合うように ピタリと はまり ストンと 納得 するように 光と闇の 戦い なのか 闇は 光を 怖がって 日を 当てられるのを 怖がって 光を 下げに やってくる そこが わかって きたのなら 向き合う すべも みえてくる 夜には 無理矢理 光を 当てず 静かな ときを 守って あげて 昼は わざわざ 布を おろさず 日を 浴びながら 動けば いいよ その体系が くずれると すべてに 支障が 起きてくる 其々に在る 分と いうものを それを きちんと わきまえたなら おのずと バランス とれていく 他の領域を 侵さずに 自分の領域を 整えよう
シルシ
青い鳥が 飛んだ 私の庭から 飛び立った 目に映る 光景は 水の線で かき消され 伸ばした指の 先っぽは 細い 糸を 出したがる 青い鳥が 旅に出た 私の ここから 旅立った 行く先なんて わからない 方向さえも わからない 見えない 地図を 勝手につくり 見えない 形を 整えたくて いくつも 点を こぼしながら ひとつの 線に 繋げてみるよ いつか あの子が 帰ってくるとき 道に 迷わないように こぼれる 雫の ひとつ ひとつに 点で シルシを つけておく あの子が ここに 戻れるように 灯りは いつも つけておく あの子の 声を 受け取るために こころの 内を 澄まして おくよ
échapper
湿った みずが 滞り それが こころを 冷やして いるの 悲しい みずが 止まったままじゃ やさしい 想いも 受け止められず 冷えた こころを 大事に かかえ 背中を まるめて 動きを 止める 止まった そこに あるものは 疑心暗鬼と 怒りと 不満 自分の 陰に 飲み込まれ 自分の それを 味わい尽くし そんな 自分が 観えてきたなら 力んだ こわばり ゆるんで いくよ かわいた 風が きっと吹いて 陰の 湿りを 昇華する 流して 流して 軽くなったら 丸めた 背中を 立て直し お日様 当てて かわかし ながら 新たな 一歩を 踏み出そう
砂漠を越える
歩き続ける者がいる ある日 砂漠に 降ろされて 突然 ポンと 降ろされて はるか かなたに 在る線までも 変わることない 砂の海 立ち止まっても このままならば 体力限界 つきるまで 歩いて行こうと 心に決めて 前へ進むと 奮い立たせて この決心と 行動を 必ず みている 空がある 空の おもいと 同調すると キセキの みずは 降り注がれて 砂漠に 花が 咲くだろう 泥の なかで 立ち上がる 清い ハスの 花の ように
青い夏
汗をかくのが 大好きだった 私の夏の 表現は たっぷり 汗を かくことで 毎年 それが 楽しみだった 暑い 暑いと ぼやきながらも なぜだか 意欲が わいてきて 流れる汗が ほこらしかった 今年の 夏は こなかった すべての 汗は 涙に変わり 身体の外に こぼれていった 8月10日の 朝早く あの子が 逝って しまったの 心の 準備も 出来ないくらい あっという間の 出来事だった 春から 吹いてた 強い風が あの子を さらって 行ったのか それとも 造った 青い庭が あの子を 上に持ち上げたのか 今年の 夏が 私の ハルを 私の手から 奪って行った 今年の 夏を 忘れない こなかった ここの 青い夏 私が 向こうに 帰るとき この手に 抱いて 連れて行くよ 涙にかわった夏と一緒に あの子に 会いに 走ってゆくよ
元
私たちの 居る ここは 元々に在る 場所であり 原始の力に守られて そこと しっかり 手を結ぶ あふれる 朝日に 手を合わせ 感謝の 祈りを 捧げながら 色の 夕日に 息をのむ まるで 守りは 不動であると そびえる 山々 圧倒されて 音と リズムの 流れを くれる 川や 海やに 心を 寄せて そこへの 敬意を 忘れぬように そことの つながり 切られぬ ように 元の 大元 思い出す 身体と意識が 離れぬように 「とぎれぬように 歩いて行こう」 こわされたくは ないんだよ むすびを 分断 しないで ほしい