自分の心に かくれている オニ いつもは なかなか 会えない オニ もしも 突然 出会ったら もしも ひょっこり 顔を 出したら あわてて ドアを 閉めないで いきなり 背を向け 逃げないで たまには それと 向き合ってみて 逃げずに 思いを きいてみて いつも 出会うと 逃げられていた オニは ちょっと びっくり するかもしれなくて だけど なんだか うれしくて 思い...を 話して くれるかも しれない ホントのホントの 「本心」を 打ち明けて くれるかも しれないよ 追記 「泣いた 赤オニ」 小学校二年生のとき 国語の時間...だったっけ その童話を 朗読してくれた “男の先生”がいた 泣きながら... ポロポロ ポロポロ 泣きながら 時々 声を つまらせながら... 忘れられない やさしい 先生 心に 響く 朗読だった いま 私は 大人になったけど もう一度... もう一度だけ あの教室で あの机に本を拡げて 少し きしんだ あのイスに座り 「泣いた 赤オニ」 聞いてみたいな あの やさしい 声が ききたくて たまらなく... なっちゃった 先生 今でも 元気かな やさしい 日々を 祈って います