-悲しい 海を みた- 寄せては返す 波の音が 心を つかんで はなさない そこに 何が あるのかと たずねる ことも できなくて 繰り返される “息”...のように 音の リズムに 自身を 寄せる なにかが 聞こえやしないかと こころが 必死に 耳を 澄ます 波と それが 同調すると とたんに 浮かんで くるものは みたこともない 静けさで 一歩たりとも 踏み込めぬ 力強さと 守りの 祈り 砂の器が 崩れぬように 立つ 足元を 感じたのなら 自分に できる ことと 言えば 音の リズムに 心を 寄せて -表の 目を閉じ 祈ること- 他に 何が あるだろう