湿った みずが 滞り それが こころを 冷やして いるの 悲しい みずが 止まったままじゃ やさしい 想いも 受け止められず 冷えた こころを 大事に かかえ 背中を まるめて 動きを 止める 止まった そこに あるものは 疑心暗鬼と 怒りと 不満 自分の 陰に 飲み込まれ 自分の それを 味わい尽くし そんな 自分が 観えてきたなら 力んだ こわばり ゆるんで いくよ かわいた 風が きっと吹いて 陰の 湿りを 昇華する 流して 流して 軽くなったら 丸めた 背中を 立て直し お日様 当てて かわかし ながら 新たな 一歩を 踏み出そう
砂漠を越える
歩き続ける者がいる ある日 砂漠に 降ろされて 突然 ポンと 降ろされて はるか かなたに 在る線までも 変わることない 砂の海 立ち止まっても このままならば 体力限界 つきるまで 歩いて行こうと 心に決めて 前へ進むと 奮い立たせて この決心と 行動を 必ず みている 空がある 空の おもいと 同調すると キセキの みずは 降り注がれて 砂漠に 花が 咲くだろう 泥の なかで 立ち上がる 清い ハスの 花の ように
元
私たちの 居る ここは 元々に在る 場所であり 原始の力に守られて そこと しっかり 手を結ぶ あふれる 朝日に 手を合わせ 感謝の 祈りを 捧げながら 色の 夕日に 息をのむ まるで 守りは 不動であると そびえる 山々 圧倒されて 音と リズムの 流れを くれる 川や 海やに 心を 寄せて そこへの 敬意を 忘れぬように そことの つながり 切られぬ ように 元の 大元 思い出す 身体と意識が 離れぬように 「とぎれぬように 歩いて行こう」 こわされたくは ないんだよ むすびを 分断 しないで ほしい
お見送り
桜は 散って 椿は 落ちる 梅は こぼれる だったかな 自然の なかに おさまって 自然の 理に 寄り添うように ここを 離れる そのときの 様々にある 表現に ひとつの 世界の 完成を みる 私自身の 希望としては 「お里帰り」と させてほしいな 人の命を 見送った あと どんな 種が まかれて いるのか どこに それが まかれて いたのか 残った者は それを 探し 芽吹きを しっかり 見守って 開花の為に 力を尽くす 心からの 感謝と共に 真の供養が あらわれる
マイルール
ちいさな ため息 ひとつ ふたつ なんだか ちょっと 息苦しくて 深呼吸を して みても 深く 息が 入ってこない 「こんな ときは 動いちゃえ」 動いて 動いて 何かを 落とす 余計な ものは 払って しまう 身体が 汗を 出したがる こころが 空に なりたがる 自分の 機嫌は 自分で とろう 他人から それを もらっても ほんとの 満足 得られない 一時しのぎの 喜びは あっと いう間に 居なくなる 面倒くさいなと 思っても 「自分の気分は 自分で上げる」 やっぱり これが 私は好きだ
ここ
ここが 私を 強くした ここに 住んで 29年 風の強い この街に 私は 鍛え上げられた 平安 求めて 来たけれど とても 無傷じゃ 居られなかった こころも 身体も 流れる ときも 限界ギリギリ 強要される 眼には 視えない その「気」でさえも 私に 圧力 かけてくる 逃れられない 苦しみに 逃げ場を 失う 魂は 強くなるしか 道はなかった 「自分で 望んで 来たんだな」 初めの 記憶を 想い出す 夕日の きれいな この街が 私に 世界を つくってくれた
7月8日を返してください
あの日を 丸ごと 戻して 下さい やさしい 笑顔を 返して 下さい 見えない ところで 動いて くれて こつこつ 土台を 築きながら 多くの 人々 支えて くれた なのに 祈りは 届かなかった 幾度も 出会った 悲しみだけど こんなに 感謝が 含まれていて だから 祈りは 続けてみよう 少し 力が 湧いてくるから 心は どこに 居るんだろうと 遠く 空を 見上げたら いつもと 少し 違う 虹が そこに スッと 立って いたの みんなの 涙で 生まれた 虹だ やさしい こころは これからだって 強く 支えて くれるだろう